子宮頸がんはHPV(ヒューマンパピローマウイルス)への感染がきっかけとなります。ほとんどは一過性ですが、ごく一部の人が長期間を経てがんにいたることがあります。早期には自覚症状がないため、異常を感じた段階では手遅れになる場合もあります。
子宮頸がんが進行すれば、子宮摘出手術が必要となる場合もありますが、早期に治療すれば、90%以上が治癒します。また子宮を摘出することなく治癒できますから、妊娠・出産も可能です。
子宮頸がんの検査は医師による診察と細胞診です。子宮の入り口を綿棒などで軽くこすり細胞を採取。専門医が顕微鏡などで観察し、異形の細胞がないかを確認します。検査時間は15分程度。痛みもそれほどありません。
子宮頸がん検査も乳がんと同様、2年に1度の受診が基本です。しかし異常を感じた場合はすぐに病院へ行きましょう。
厚生労働省が推奨する市町村の子宮頸がん検診は20歳以上、乳がん検診は40歳以上の方が対象です。
市町村の検診は、検診費用の一部助成がありますので、自己負担が少なくて済みます。
必ず事前にお住まいの市町村の保健センター等で、受診方法を確認してください。ぜひこの機会に検診を受けましょう。
乳がんは2012年に約74,000人が新たに罹患(病気にかかること)したとされています。(国立がん研究センターHPより)また乳がんは、40代、50代女性のがん死亡原因のトップともなっています。
しこりがあるかどうかを自己触診で確かめるだけでは、乳がんの発見には不十分です。乳がんの早期発見のためには、定期的にマンモグラフィによる検査を受けることが大切です。
マンモグラフィは乳房X線とも呼ばれる、おっぱいのレントゲンです。プラスチックの板と撮影台に乳房を挟み、上部から撮影します。
マンモグラフィは、早期乳がんの発見に有用な検診方法で、1㎝以下のがんも見つけられる優れた画像検査方法です。
乳がんは早期発見で治療すれば、95%以上が治癒します。乳がんの多くは2年に1度の検診で早期発見できます。しかし急激に大きくなる場合もありますから、異常を感じたらすぐに病院へ行きましょう。
資料提供:奈良県健康福祉部健康づくり推進課 出典:国立がん研究センターがん情報センター・地域がん登録全国推進によるがん罹患データ(1975~2011年)
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