2022年5月31日更新
予防接種の種類によって回数が異なったり、ワクチンにより次の接種まで空ける期間が異なったりするため、一度接種スケジュールを立ててみましょう。また、かかりつけ医に接種の優先順位について相談するのもおすすめです。
同時接種を行うことで、無理のないスケジュールを組むことも可能。同時接種とは2種類以上のワクチンを1回の通院で接種することです。「小さな子どもが何種類ものワクチンを同時に受けるなんて」と心配する方もいますが、同時接種によって副反応の頻度が上がることはないと日本小児学会が発表しています。
同時接種には保護者の通院の負担を減らすメリットがありますが、もっと重要なのは適切な月齢のタイミングに合わせて、予防接種を受けられること。1種類ずつ接種することも可能ですが、特に乳幼児早期はヒブや肺炎球菌、百日ぜきなどの発症を防ぐためにも、早めに予防接種を受けた方がよいものもあります。かかりつけ医に相談して検討して下さい。
ロタウイルス感染症は、ロタウイルスによって引き起こされる急性の胃腸炎で、乳幼児期(0~6歳ころ)にかかりやすい病気です。主な症状は、水のような下痢、吐き気、嘔吐(おうと)、発熱、腹痛です。
ふつう、5歳までにほぼすべての子どもがロタウイルスに感染するといわれており、脱水症状がひどくなると入院治療が必要になることがあります。5歳までの急性胃腸炎の入院患者のうち、40~50%前後はロタウイルスが原因です。
ワクチンは2種類あり、同様の効果があります。2回接種を受けるものと3回接種を受けるものがあります。同じワクチンで、決められた回数の接種をしましょう。また生後6週から、生後14週6日までに初回の接種を受けましょう。
※厚生労働省HP「定期接種で予防できる病気について ロタウイルス」参照
妊娠前半期の女性が風しんにかかると、胎児が心疾患や白内障、難聴など「先天性風しん症候群」と呼ばれる症状を発症することがあります。奈良県では「先天性風しん症候群」の予防のため、主にこれから妊娠を希望される方(パートナーを含む)を対象に「風しん抗体検査」を無料で実施しています。
予防接種を受けたことがない方、風しんにかかったことがない方等申込要件があります。検査の実施には事前の申込が必要です。令和4年度事業の開始決定後、奈良県疾病対策課のホームページに掲載される予定です。(奈良市の方は奈良市へお問い合わせ下さい。)
また、お住まいの市町村において昭和37年4月2日~昭和54年4月1日生まれの男性を対象に風しん抗体検査が開始されています。対象の方でご不明な点がありましたら、お住まいの市町村にお問い合わせ下さい。
感染症から子どもを守るために、かかりつけ医と相談し計画的なワクチン接種を。
ワクチンの接種回数と接種期間については決められているものがあります。かかりつけ医と相談して下さい。
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