奈良医療ガイド なら元気NAVIについて

生命にかかわる場合もあります

　食物を摂取したり触ったりすることにより、皮膚や呼吸器、消化器あるいは全身の症状が出るアレルギー反応のことです。じんましん（蚊に刺されたときのように皮膚が盛り上がったり、赤くなったりして痒くなる症状）がもっとも多くみられます。症状は軽いものからアナフィラキシーショックのような生命に関わるほどの重症なものまであります。

　今まで食べて症状が出た人はかかりつけに相談しましょう。

　食物アレルギーによるじんましんは摂取後30分以内に現れることが多いですが、2〜3時間後に出てくるときもあります。しかし、じんましんが出たからといって原因がすべて食物によるものとは限りません。原因がはっきりしない時は、かかりつけ医に相談してください。

• 救急受診のポイント

  1. 食物によるアレルギー症状がみられた場合。
  2. 部分的なじんましんの症状のみであり元気なときは様子をみる。
  3. せき込みや呼吸困難（肩で息をしたり息がゼーゼーヒューヒューという音がする）がみられるようになったり、元気なくぐったりしたとき。

• 応急処置の方法

  1. うっかり食べてしまった場合の対処法について、かかりつけ医と話し合っておいてください。また、保育所（園）、幼稚園、学校に通っている場合は、お子さんの食物アレルギーについて担任に伝えておきましょう。医師による診断書も提出しておいたほうがいいでしょう。
  2. じんましんがどんどん広がってくる場合や、30分間様子をみてもよくならないとき、あるいは息苦しくなってきたり元気がなくなってくる場合は、すぐに医療機関を受診してください。元気よくしていて、じんましんが広がってくる気配がなければ、しばらく様子をみます。
  3. 調理をしたり食事を摂る場合はどのような物が含まれているか確認するように心がけてください。市販されている多くの食品には、牛乳や卵が含まれています。市販されている食品のバッケージには、含まれている材料のうち法律で指定された材料であれば表示されています。内容をよく確かめてから購入しましょう。ほかの食物によるアレルギーの場合も同様です。何が入っているかわからないような食物はお子さんに与えないようにしましょう。

• 受診時にお医者さんに
  伝えましょう

  1. 症状はいつ出ましたか。
  2. 何を食べたかの食事内容。
  3. 家庭では判断しにくいので、病院でどのような食品にアレルギー反応が出るのかを調べてもらいましょう。