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知っておきたい女性の病気

便秘がちな女性は要注意!

大腸がん

代表的な症状は便秘、血便、下血など気になったらすぐに専門医へ

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大腸がんは、初期の自覚症状が少ないのが特徴。腸の内容物は液状の流動便なので、がんができて通路が多少せまくなっても通過障害が起きにくいこと、がんから出血しても便に混ざるとみた目では判別しにくいことがその理由に挙げられます。初期症状が現れにくいということは、すでに進行した状態で症状が出てくるということです。チェックポイント

代表的な症状は、「便秘」「血便」「下血」など。血便と下血はお尻から出る血ですが、これは痔(ぢ)にもみられる症状です。でも「多分、痔だろう」との素人判断は禁物。また女性は、便秘がちな人が多いので、「ただの便秘」と見過ごしてしまうことや、「恥ずかしいから」と受診をしないことも多いようです。

大腸がんは遺伝性のものがあります。家族に大腸がん患者がいれば、自分もなりやすいということがいえます。良性ポリープから大きくなり、がん化する場合があるので、ポリープができやすい家系の人は、早めの検診が必要です。

遺伝が関係しない場合は食生活が大きくかかわっています。現代では、肉類や動物性脂肪、タンパク質などを多く摂取する、食生活の西洋化に偏ってきています。これらを多く摂取すると大腸がんの発生率が上がることも。日本人の体質で肉食に偏ると便通が悪くなり、便が腸の中にとどまって、腸に負担がかかります。食事の偏りが原因による便秘は、大腸がんになりやすいといえます。

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イメージもちろん喫煙やアルコールの大量摂取もハイリスクです。

早期発見のために、40歳を過ぎたら年に1度の検診をおすすめします。検診は、便を2日分提出するだけで簡単に受けることができます。便に含む目に見えない血液が混じっていないかを検査することにより、大腸から出血していることがわかれば、直腸指診、内視鏡検査、X線検査などの精密検査を行います。

がんが発見されれば、早期の段階では内視鏡で悪いところを切り取ります。また腹腔鏡下(ふくくうきょうか)手術で、おなかに開けた幾つかの穴からカメラを入れ、電気メスなどで切り取る方法があります。こちらもおなかを大きく切ることなく済みます。いずれも早めに検査することで早期発見・治療につながります。ひとつ救いなのが、大腸がんは、ほかのがんに比べて進行が遅く、治しやすいということです。症状の相談、検診は内科または胃腸科で受けられます。イメージ


食生活を見直そう体のリズムと栄養バランス、水分補給が大事

イメージ予防としては、食生活の見直しが大切です。ビタミンが豊富な緑黄色野菜や食物繊維を摂りましょう。食物繊維が少ないと便秘になり、発がん物質を含んだ便が長い時間腸の中にとどまると、がんのリスクが高くなります。また肉類を多く摂ると、便の中に胆汁酸(たんじゅうさん)など発がんに関与するといわれている物質が増えます。

食事は3 食きちんと食べて、休息もしっかり取り、体のリズムをつくることが重要。栄養バランスを考え、自分なりのリズムを刻んでください。また水分補給も大事です。大腸は体に必要な水分を吸収し、再利用する働きがあります。水分がうまく摂れていない場合は、体に再吸収しなければいけない量が多くなり、便が硬くなります。その結果便通が悪くなり、さらに腸内環境が悪くなるという悪循環に。

腸内環境を整えることは、抵抗力を高めることにもつながります。一般的にヨーグルトが有効だと言われています。しかし1回きりではなく、自分に合ったものを続けることが大切です。ただし食べ過ぎると、糖分や脂肪なども多く摂取してしまうので、バランス良く取り入れるのが良いでしょう。